潮来(いたこ)の伊太郎(いたろう) 來自潮來的伊太郎
ちょっと見(み)なれば 薄情(はくじょう)そうな
渡(わた)り鳥(どり) 乍看像薄情的流浪漢
それでいいのさ あの移(うつ)り気(ぎ)な 這樣也好 隨著善變的氣象
風(かぜ)が吹(ふ)くまま 西東(にしひがし) 隨風忽東忽西地走蕩
なのにヨー なぜに眼(め)に浮(う)く這時 為何眼前也浮現出一位
潮来笠(いたこがさ) 戴著潮來斗笠
田笠(たがさ)の紅緒(べにお)が ちらつくようじゃ 她的田地斗笠 紅色繫帶飛舞著
振(ふ)り分(わ)け荷物(にもつ) 重(おも)かろに 挑在兩肩上的行李 好像很重
わけはきくなと 笑(わら)ってみせる 不明的問原由 她只是笑著不說
粋(いき)な単衣(ひとえ)の 腕(うで)まくり 穿著時尚薄衣 捲起袖子
なのにヨー 後髪(うしろがみ)引(ひ)く而且梳綁後頭髮
潮来笠(いたこがさ) 戴著潮來斗笠
旅空(たびぞら)夜空(よぞら)で いまさら知(し)った 在他鄉的夜晚天空下
女(おんな)の胸(むね)の 底(そこ)の底 女人的內心充滿情懷
ここは関宿(せきやど) 大利根川(おおとねがわ)へ 這裡是通往大利根河的関宿
人(ひと)にかくして 流(なが)す花(はな) 在人群之中 她偷偷的塞給我一朵花
だってヨー あの娘(こ)川下(かわしも) 對啊，就是那位河水渡舟的小姑娘
潮来笠(いたこがさ) 戴著潮來斗笠
